石州庵@邑南町 ☆ (しし(いのしし)ラーメン・冬季限定)
2008年 01月 10日
スープ素材の石見自然産のイノシシ(左からバラ、雄の頭、背脂とゲンコツ、雌の頭)
イノシシの牙
この日、期せずして「しおからとんぼ@益田(匹見)」でもイノシシのスープを食することとなりましたが、本来はこちらで「しし(いのしし)ラーメン」を食する予定でした。数年来食べてみたいと思いながら、こちらも雪深い地域。そして「しし(いのしし)ラーメン」を提供しているのは11月中旬~1月後半までの冬季だけ。なかなか機会に恵まれませんでしたがようやく念願が叶いました。和食料理屋さんなので沢山のメニューが存在しますが、迷わず「しし(いのしし)ラーメン」です。茶濁したスープは一見、広島醤油豚骨風。醤油の香りの奥にわずかに未知な香りがありますが骨の下処理がシッカリされているのでしょう。獣臭さは全くありません。九州系の豚骨の方が遙かに獣臭い(^^ ややゼラチン系のとろみがあって濃厚ですが意外にあっさり。わずかにある酸味は醤油の酸味かな?そして野趣な旨味が舌の奥を刺激します。私も真鴨のスープを引いたことがありますが、旨味の伝わり方がよく似てます。ジビエ系特有な旨味です。チャーシューももちろんイノシシ肉。肉は筋肉質な歯ごたえが独特、脂が甘くて美味いですね。メンマの替わりに笹竹が使われていますが、これがまた歯ごたえと香りが良いです。麺は普通の中細縮れで、やや粘りがあるタイプ。味玉はおでん鍋から出した玉子。でも出汁がよく染みていて美味かったです。折角なのでご主人とお話させて頂きました。イノシシは捕った時にいかに早く血抜きができるかが一番大事で、そう言うこだわりの猟師さんと解体する方がいないと、臭いものになってしまうそうです。一般的にイノシシ料理は癖があって嫌う人がいるのは処理の悪いもの食べているためだそうです。しかしこちらではシッカリとした仕入れ先があるので自信をもって提供できるとのことでした。ついでにスープにするイノシシのガラを見せて頂きましたが頭から全てのガラと背脂を使ってスープを引くとか。それでとろみのある濃厚な出汁が出るのですね。こちらは「しし(いのしし)ラーメン」に止まらず、「しし鍋」「しし肉丼」「ししカレー」やその他数種のイノシシ肉料理を提供されてます。しかし今シーズンの猟はすでに終了したので後はストック分だけだそうです。「しし(いのしし)ラーメン」は3月くらいまで、「しし肉丼」は4月くらいまでは提供可能な予測だそうです。興味のある方は是非一度。(提供時期はあくまで予測ですから訪問前に提供状況をお店に直接問い合わせて下さい)
しし(いのしし)ラーメン ¥600
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麺ある記 山陰 index
島根県邑智郡邑南町中野3827
TEL 0855-95-1147
営業時間 11:00~15:00 17:00~21:30
定休日 火曜日
駐車場 あり