香味徳@由良 ☆ (ラーメン) |

香味徳の店名のお店は鳥取県中部に3店あります。倉吉、赤崎、そしてここ由良です。この3店がどういう関係にあるのかは分かりませんが、一様に同系列の味だと聞いています。しかしその中で由良が一番人気があるとも聞いていたので興味を抱いていました。「香味徳@倉吉」には一度おじゃましていますが、どう味が違うのか確認する意味で良い機会なので「ごっつおらーめん」の帰りに寄ってみました。ローカル駅前の食堂風で飾りっけのないお店に入ると先客一人。ラーメンを注文してカウンターに座りました。初老の大将が一人で淡々とラーメンを作っていらっしゃいます。壁には「おっちゃん、いつもおいしいらーめんありがとう」と書かれた地元の幼稚園児が書いた絵が張られています。地元客とは違う風体の私はなんとなく居心地悪いですね。。。ほどなく出来たラーメンはこれまた飾りっけのない昔ながらのローカルラーメン。レンゲもなしで丼からスープを啜ると、ドバッと脂が口に入ってきます。よく見ると表面を5㍉くらいの厚さで脂が覆っています。おーと!これは凄い。しかし意外に軽めな脂ではあります。そうここは牛骨でスープを引いているのでヘット(牛脂)が層を作っているのです。箸で混ぜるくらいではびくともしないです。麺を引っ張り上げて口に入れると下のスープが引き上げられて味が伝わってきます。ガツンと化調の甘さが口に広がります。ちょっとタイプは違いますが松江の太平楽とかに似た古くから地元に根付いた古典的なラーメンの味です。他店とは違うこの味と脂(ヘット)の組み合わせの妙が3店の香味徳の中でここが特別に支持される理由ではないでしょうか?この味で育った人にはこの味が最高のラーメンと感じさせるのだと思います。久々に口の周りを脂でギタギタさせながら、何となく自分で納得して、お勘定をしようとしたら、ラーメンは¥520なのですが、手の中に小銭が¥510しかありません。思わず千円札を出すとご主人が「そっちの方でええよ。」と、私「ええ?」、ご主人「そっちの510円でええって。10円はええって、そっちを渡しぃ」、私「ほんといいですか?スイマセン、そんじゃこれで」と小銭¥510を渡してお店を出ました。飾りっけのないご主人の人柄もここが支持される理由かもしれませんね。。。
ラーメン ¥520(今回は¥510)
鳥取県東伯郡北栄町由良宿801
TEL 0858-37-4911
営業時間 11:30~14:30 17:30~20:30
定休日 不定休

へぇーそうなんですか?そんな裏マナーがあるんですか。でも一見の客には想像つかないですね。そう言えばまだ店内に客が居るのに中から鍵がかけてありました。。。しかし世の中、酷いのになると博多には食べる順番が違うと追い出される店があるとか、関西には注文の仕方が違うと注文を受けないとか、いろいろな店があるものです。。。
