鏡花＠立川 ★★★ （らーめん醤油＆塩）

立川の鏡花は過去一度訪れています。もう２年も前のことです。ご主人はラー博主催のラーメン登竜門で準優勝して有名店となりました。前回の記憶からするとそれほど印象の強いものは残ってなかったのですが、こちらは短期間でメニューが変わるので再確認のためにも寄ってみました。店の表の蘊蓄を読むと、店主：町田恵一が原点に返り、これまでのノウハウを凝縮して、処女作「鏡花そば」その進化形「一期一会」を踏襲した渾身の一杯。だそうです。複雑な名前が多かったのも今回はただ「らーめん」です。９月１日からの提供です。取りあえず食べてみるのが一番ですね。基本であろう醤油の食券を買って中へ。相変わらず真っ暗な客席と明るい厨房の対比が「玄瑛＠福岡」ではないですが劇場的です。ご主人（町田恵一氏）の平ザルでの麺上げが幻想的な舞台風景のように見えてきます。さてその渾身の一杯は・・スープの香りを嗅いで・・優しい魚介の香り。一口啜って・・貝柱、頭足類系の旨味が舌に広がります。少し色濃いめの醤油の香りも強過ぎず、良い塩梅です。丼の縁に分かるくらいに脂浮きがありますが、これが非常に甘さがあって美味いですね。クドさは全くありません。麺は太めの平打ち麺でシコシコ、モチモチと口当たり最高です。チャーシューも極太メンマも美味い。ネギは無しで三つ葉が良いアクセントとなっています。・・「これは美味い！」　思わず顔を上げてご主人と目を合わせ、お互いに「ニヤッ」としてしまいました。
私「ご主人、美味いですねぇ。脂が甘くて最高です。ネギ無しの三つ葉も効いてますね」
ご主人「そうでしょう。クドくないでしょう。」「鴨の脂を使っているんですよ」
私「なるほど、それでクドくないんですか？凄いですね。わざわざ鴨ですか？」
ご主人「準優勝したのが鴨のラーメンだったので、そこも原点なんです。」「優勝でなく準優勝で自分も若かったのでレシピ自体は封印しちゃったんですけどね」
そんな話をご主人の町田氏としながらもう一杯「塩味」を頂きました。塩味も基本的には同じ傾向で甲乙付けがたい美味しいものでしたがどちらかと言えば個人的には醤油が好みです。松江から来たことを告げると、つい３ヶ月前に四国から松江～北陸と仕事絡みで旅をされた話などをしていただいたりと、暫し楽しく過ごさせていただきました。ありがとうございました。

らーめん（醤油）　￥７００
らーめん（塩）　￥７００


東京都立川市柴崎町2-12-20
TEL　042-525-3371
営業時間　　11:30～15:00 16:00～22:00
定休日　月曜日