がんこラーメン 華漸-KAZEN-@米子 ☆☆ (醤油 あっさり&こってり・4/23オープン) |






ちょっと楽しみにしていた新店。店頭の骨を見て気づかれただろうが、東京の有名店「一条流がんこラーメン」の系列にあたる。店主の吉田さんは、2014年に惜しまれつつ閉店した「元祖一条流がんこ 八代目」の甥でさらに弟子。この日も八代目がサポートに来ていらした。私も「一条流がんこラーメン」は未食。初のがんこなので先ずは基本と思われる「醤油 あっさり」をオーダー。スープは綺麗に澄んだ琥珀色。スッキリと雑味が全くなく、キリリとキレのある醤油の旨味と香り、仄かに魚介の旨味? 動物系は牛骨、豚骨、鶏に魚介と聞いていたが、私の想像とは違い、吐出したものは一切なく、どこまでもクリアーで澄み切った旨味の淡麗系。「お前の駄舌で分かるか?」と言われているよう(^^塩っぱいとも聞いていが、濃い口醤油のラーメンに馴染みのない山陰のユーザーにはともかく、私的にはキレのよい醤油の旨味が程よく感じるも全く問題ない。麺は色の黄色い多加水細縮れ麺。24番くらいだろうか? ウェーブが口の中に当たる楽しい口触りに、スルッとして喉越しが良い麺。心地よさに止めどなく啜ってしまう(^^ トッピングもシンプル、巻きチャーシュー、メンマ、ネギ、海苔。チャーシューはシッカリ目の味付けながら肉の旨味もある。メンマは薄いタイプだが、コリコリとした食感が心地良い。すべてにおいて特別なところは無いようで、綺麗にキッチリと仕上げられたキレのある大人の醤油ラーメン。続いて「醤油 こってり」を頂く。基本的には「醤油 あっさり」と同じだが、背脂が表面に浮かぶ。こちらはキレのある醤油に背脂の香りと甘みが乗っかり、醤油をオブラートして一般に分かりやすい美味さとなる。こちらは若い方にもすんなりと受けいられる味ではないでしょうか? 取っ付きはともかく、私的にはジワッと美味さが染み入る「醤油 あっさり」の方が印象に残る。この手の淡麗系醤油ラーメンは米子では貴重な一杯だと思う。この日は流石に腹の出具合を心配して、二杯でお店を後にしたが、後日未食の「塩(しそ風味)」を頂きにおじゃました。これも「元祖一条流がんこ 八代目」で人気のあった一杯らしい。基本的にスッキリと綺麗に澄んだスープは同じだが、醤油が表に主張する醤油系とは違い、雑味のない動物系とふんわりとした魚介が織りなす旨味の輪郭がよく感じられる。塩ダレも変な旨味があるわけではなくクリアーで、スッキリとした出汁の旨味をメインに仕上げられた一杯。これだけ雑味のない出汁を引くのはけっこう大変だと思う。紫蘇も仄かに香る程度で出汁を損なわない良いスパイス的な役割。麺、トッピングは醤油に同じ。こちらもどこまでも淡麗な美味さの大人の塩ラーメン。まだオープンしたばかりで、全体にコンパクトな設定、これからがさらに楽しみ。米子の客層に支持されるかはまだ未知数だが、是非育っていただきたいお店。。
醤油 あっさり ¥700
醤油 こってり ¥700
塩(しそ風味) ¥750
鳥取県米子市旗ヶ崎2-13-29
TFL 050-1178-8069
営業時間 11:00~スープ終了まで
定休日 不定休
駐車場 あり