笹すし@鳥取 ★★☆ (番外編)
2016年 03月 02日
鳥取で一泊する機会を得て、おじゃましたのは老舗の「笹すし@鳥取」。現在は10年前くらいから二代目が板場に立っておられる。今回初訪問だったので、取り敢えず造りから握りまでおまかせでお願いした。赤なまこ、白バイから始まり、浜田寒ブリ、ヨコワ、平目、サヨリ、地ダコ、〆鯖、地サワラ。そして握りまで。煮穴子の握りもあったのだが、笹の葉の上で炙るので柔らかく、握りも弱いので手渡しで頂いたため写真が撮れませんでした(^^; 兎に角全てにおいて美味かったのはもちろんだが、ローカルでありながらコハダ、めそサイズの穴子など本格的な江戸前スタイルの鮨が頂けたのは素晴らしいですね。地元はもとより島根浜田、東京築地まで直接取り引きされているとか。今回特に印象が強く残っているのは、造りでは平目、シッカリとした食感がありながら、熟成したニュルとした口触りと口に広がる旨味は絶品。私は正直なところ鰈の方が癖ある旨味で好きで平目をそれほど好まなかったが認識を改めた。握りでは煮穴子、柔らかく程よい脂と膨よかな旨味が口に広がる美味さは格別。そして江戸前スタイルではデザート感覚の〆で出されることが多い玉子焼き。玉子焼きと言うが、決して玉子だけではなく江戸前鮨では芝海老のすり身を入れて焼き上げるのだが、こちらは鳥取らしさを出して猛者海老のすり身を使う。甘すぎない味付けも良いが、芝海老にはない、強い海老の芳ばしい香りが口いっぱいに広がる。玉子というよりも海老を頂いているような新感覚は驚き。この二品も私が今までそれほど好まなかったものなので良い経験をさせて頂いた。東京で本格的な鮨を頂いた経験はないので比べようはないが、ローカルでありながら、これだけシッカリとした江戸前スタイルが堪能出来たのは素晴らしい。そしてなによりもリーズナブルなこと。機会があれば必ず再訪させていただきたいお店。。
P.S 若女将手作り「晩白柚の葛寄せ」もさっぱりと優しい味で美味しく口直しさせて頂いた。
一人予算 ¥10000程度
鳥取県鳥取市末広温泉町104
TEL 0857-23-4538
営業時間 月~土曜日17:30-22:30
定休日 日曜日
駐車場 なし