天甲本店@広島 ★★☆ (昼のおまかせコース・番外編)
2015年 11月 19日
急々な所用で広島市へ。折角に広島まで行ったので昼飯は前々から一度はおじゃましたかった「天冨良 天甲本店」へ。こちらは「ミシュラン・ガイド 広島版」で2つ星を獲得した名店。店内は檜のカウンターのみの江戸前揚げ出しスタイル。昼は「昼のおまかせコース」のみ。先ずはじゃこのサラダが前菜代わり。そして塩、カレー塩、塩を入れたレモン汁、おろしと天つゆを用意。天麩羅の定番と言える車海老から。水槽から活きた海老を出して一尾ずつ殻をむいて揚げるが、先ずは頭の殻を外した足を最初に。カリカリとした食感とミソの香りを塩で味わう。一尾目の海老は塩で頂く。ややレアな揚げ具合で新鮮な車海老の仄かな香りと甘い旨味で美味い。二尾目はレモン汁で、レモンの爽やかな酸味と海老の甘みが上品に感じられる。季節の銀杏は塩で苦味と香りを。地元女鹿平産の肉厚で大きな椎茸は貝柱と海老のすり身で重ね揚げ。ジューシーな椎茸の旨味と貝柱、海老の仄かな香りと旨味が合わさる。そしてやや大ぶりの鱚。鱚特有の癖はほどんどなく塩で頂いても美味い。半身は天つゆで頂く。やはり地元産のマコモダケ、筍のような食感とヤングコーンのような芳ばしい香り。旬の新ごぼう、やや固いが香りが豊か。ここで浜田産のノドグロ、もちろん香りが良く美味いのは当たり前。舞茸は香り良くサクッと。ご当地広島産牡蠣、この季節ならではの一品、ジューシーで口いっぱいに磯の香りが広がる。岩国レンコンはサクッとしながら粘りがありホクホク。トリは瀬戸内音戸の穴子(写真は撮り忘れて半分だけ(^^;)、天麩羅に最適とされるメソと言われるサイズで身が薄く外はサクとしながら中はフカっと。穴子の臭みは特別強くはないが、カレー塩でとのこと。これが意外に穴子の風味を損なわず美味しく頂けた。コースはここまでだが、サービスで揚げパンを出して頂いた。周りがサクッと甘く、パンのふんわり感がおもしろいデザート天麩羅。〆は小柱、海老、ミツバのかき揚げだが、天丼、天茶、ほぐし、白米から選べる。ほぐしも良いなと思ったが、いつものように天茶で〆る。食後は羊羹と抹茶で口直しです。流石は名店、揚げ具合がジューシーなのは当たり前だが、食材の良さも天麩羅の良し悪しに関わる重要な要素だと言うことですね。職人気質な真剣さの漂うご主人だったが、最後に「油が軽いですね」と言うとニコッとされたのが印象的。。
昼のおまかせコース ¥4536
広島県広島市中区堀川町 4-2
TEL 082-249-8665
営業時間 11:30~14:00 17:30~23:00
定休日 日曜日
駐車場 なし