煮干鰮らーめん 圓＠八王子 ★★★ （煮干らーめん＋生卵かけごはん＆昔ながらのらーめん）

帰松する前にどうしても頂きたかった一杯。元寿司職人で町田の「勇次」というラーメン店を営まれていたが、２００９年、心機一転ここ八王子で全く新たな味でお店をオープンされたらしい。町田の「勇次」は「合鴨つけ麺」というのを頂いてみたいと常々思っていたがこちらは「煮干らーめん」と「昔ながらの醤油らーめん」の２本立て。デフォと思われる「煮干らーめん」となんとなく惹かれた「生卵かけごはん」を。黄金色のスープに職人らしい容貌のご主人が丁寧に何度も湯切りされた小麦色した麺が入る。ほどなく完成した「煮干らーめん」は先ずは薫り高い煮干しが前面に。スープを一口、薄口醤油をベースにクリアーで雑味がない煮干しの旨みが口に広がる。もちろん無化調ですが鶏ガラと煮干しのしっかりとした旨みを感じる。二種類の取り方をした煮干出汁を使っているそうだが単にWスープとかではなく動物系と魚介系の旨みが絶妙にコラボしてひとつとなっています。そして煮干しの香りに加えてさらに香ばしいチー油が立体的に演出する。思わず「う～ん」とうなる美味さですね。麺は自家製の中太の平打ちストレート。国産小麦らしいシルキーで艶やかな口ざわりと喉越しが素敵。表面はシルキーなんですが麺長が長くて素晴らしくスープを持ち上げる。チャーシューはローストされているようで香ばしく、旨みが閉じ込められていて肉を食べる楽しさがある。極太のメンマも全体のバランスを考えた味付けで美味い。全てが高次元にバランスされていて文句のつけようのない芸術的な一杯。（これだけのラーメンが￥６８０なのも驚く）　「生卵かけごはん」は名古屋コーチンとアローカナ、そして合鴨の卵が選べたので合鴨をチョイス。合鴨は一度経験はあるが、黄身が固くて濃厚。最初は醤油を垂らして頂いたが途中かららーめんの残ったスープを加えて頂くとさらに美味い。娘のオーダーした「昔ながらのらーめん」も少し味見したが、こちらも基本は同じ。高次元なバランスに濃い口醤油の香りが加わるがこちらも甲乙付けがたい美味さ。職人技と言おうか、こちらは多方面で高い評価を得ているが、掛け値なしの素晴らしいラーメンに感嘆。。

煮干しらーめん　￥６８０
生卵かけごはん　￥３００

昔ながらのらーめん　￥６８０


東京都八王子市横山町21-21
TEL 非公開
営業時間　11：00～売り切れ仕舞い　17：00～売る切れ仕舞い
定休日　第2・4水曜+不定休
駐車場　店の前にコインパーキングあり